17年前の2005年、店主の意向で現在の茅葺き屋根の看板となり、2015年には、隣村の茅葺き職人さんの御好意で傷みかけていた屋根の改修を請け負って頂きました。それから7年後の2022年。今年のことですが、だいぶ傷んできた屋根をどうしていくのか考えどころでした。
隣村の茅葺き職人さんもご高齢となり、今後の維持のことも考えるとトタンにするのか、それとも葺き替えるのか。
幸いなことに、当店のある地域は2017年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、ここ数年住居の屋根が少しずつ茅葺きに戻りつつあります。茅場もあり、私も数回ですが、茅刈りのお手伝いにも行きました。なにより、茅葺き職人さんが戸隠に定住してくれるようになりました。
茅葺き屋根には、何か心を落ち着かせてくれる和やかな雰囲気と厚みのある迫力があります。葺き替える環境は整っていました。
思い切って今年の9月下旬から、戸隠在住の茅葺き職人さんに、戸隠の茅を使って看板屋根の葺き替えを行っていただきました。
気付けば周辺の山々は色づき、秋を感じるようになってきました。
古くから戸隠へ通じる道を、豊かな自然に囲まれながら、随所に残る歴史の証をたどり、ゆっくりと歩いてみませんか。
今年の戸隠古道大ウォークは11月6日(日曜日)、7日(月曜日)に開催予定です。
申込み受付は9月12日より開始しております。定員70名となっておりますので、ご興味のある方は早めのお申込みをおすすめいたします。
ちょうど秋の新そばの季節でもあり、天気も安定している頃です。
詳しくは戸隠古道大ウォークホームページをご参照ください。
ホーム – 2022戸隠古道大ウォーク (togakushi-walk.jp)
現在戸隠では、秋そばが花から実へ移り変わるところです。
先日、トガクシショウマの栽培講座に行ってきました。
トガクシショウマは、明治初期、戸隠山で最初に発見され、日本人によって初めて学名がつけられた植物です。
図鑑などでは、トガクシソウ(戸隠草)、別名トガクシショウマ(戸隠升麻)といいます。もうひとつ、ハモンソウ(破門草)という呼名もあるようですが、日本人が初めて世界へ向けて発表した植物だったので色々とあったみたいです。
トガクシショウマは、一属一種の日本固有種(近い仲間がいなく、日本の東北から中部地方の雪深い日本海側にしか分布していない)で、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている、とても貴重な植物です。
生育には、雪深いところで、水はけが良く、朝陽が当たり、西日の当たらない半日陰の場所を好むようです。
栽培講座では、白い実から種を取り出し、鉢に種まきをし、また、播種後3年目のトガクシショウマを鉢に植え替えました。
花期は5月から6月、栽培のコツなど勉強してきましたので、順調に育ってほしいです。