葺き替え
17年前の2005年、店主の意向で現在の茅葺き屋根の看板となり、2015年には、隣村の茅葺き職人さんの御好意で傷みかけていた屋根の改修を請け負って頂きました。それから7年後の2022年。今年のことですが、だいぶ傷んできた屋根をどうしていくのか考えどころでした。
隣村の茅葺き職人さんもご高齢となり、今後の維持のことも考えるとトタンにするのか、それとも葺き替えるのか。
幸いなことに、当店のある地域は2017年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、ここ数年住居の屋根が少しずつ茅葺きに戻りつつあります。茅場もあり、私も数回ですが、茅刈りのお手伝いにも行きました。なにより、茅葺き職人さんが戸隠に定住してくれるようになりました。
茅葺き屋根には、何か心を落ち着かせてくれる和やかな雰囲気と厚みのある迫力があります。葺き替える環境は整っていました。
思い切って今年の9月下旬から、戸隠在住の茅葺き職人さんに、戸隠の茅を使って看板屋根の葺き替えを行っていただきました。
気付けば周辺の山々は色づき、秋を感じるようになってきました。